年齢別による生理の悩み

 

20代の生理について、基本的には問題の少ない時期ですが、不調は病気の疑いも考えられます。

 

自分の生理について基本的なことは知っておきましょう。

 

10代とは違い、20代になると生理の周期は安定してきます。

 

女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)と、プロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が順調になるためです。

 

本当であれば、問題の少ない20代の時期に生理が乱れるというのは、何かしら病気の疑いも考えられます。

 

ホルモンバランスを知るためにも、なるべくなら基礎体温(朝寝起きの体温)を常日頃から計測する習慣を身につけましょう。

 

基礎体温に不都合がなければ生理の初日や排卵日を予測によりき、妊娠したかどうかも把握できます。

 

排卵やホルモン分泌に乱れがあれば、基礎体温が異なるグラフを示す場合もあり、疾患の早期発見にも繋がります。

 

また、結婚を考慮している人には、婦人科で検診を受けて、気になる点をチェックしておくように心掛けましょう。

 

 

若年層の無月経が増加している

 

これまで生理が普通にあったのに、途中で急になくなってしまったといった状態を続発性無月経といいます。

 

10代や20代の女性に今、この続発性無月経が増えてきています。

 

続発性無月経はホルモンバランスの乱れによるものが80〜85%を占めています。

 

その中でも最も多い原因なのが、極度のダイエットによる体重減少によるものです。

 

逆に、反対に肥満によっても続発性無月経が起こります。

 

痩せすぎや太りすぎは、ホルモンバランスが乱れます。体重を平均値まで調整しながら戻すことが重要となります。

 

ホルモンバランスの問題以外にも、子宮や卵巣の病気が原因で無月経になることもあります。

 

気付かずに放ったらかしの状態が続くと、段々治りにくくなってきますので、早めに婦人科での受診、治療を受けるようにしてください。

 

また、強い生理痛の出る方もいると思います。生理のたびにだんだん強くなる生理痛であれば、※子宮内膜症を疑う必要があります。

 

 

子宮内膜症とは、本来子宮の内側にしか存在しないはずの子宮内膜組織が、子宮以外の場所(卵巣、腹膜など)で増殖、剥離(はくり)を繰り返す病気です。子宮の内側からはがれ落ちた子宮内膜組織は、月経血として腟から体の外に流れ出ていきますが、子宮以外の場所で増殖した子宮内膜組織は腹腔内にとどまり、炎症や痛み、癒着(ゆちゃく)の原因になります。

参照:http://www.mochida.co.jp/naimakusho/sp/disease_about.html